うた芝居ないたあかおに
うきうき どきどき ざわざわ ちくん
・・・心のひだを より深く
「ココロノ ヤサシイ オニノウチデス」
にんげんたちと なかよく くらしたいおには、
戸ぐちのまえに 木のたてふだを たてました。
ところが・・・
浜田廣介の原作に、
日本語の持つ “おもしろさ” と “美しさ” を混ぜ合わせて
山の音楽舎ならではの うた芝居に仕立てました。
いっぱい笑って、ちょっぴり泣いて・・・。
うたとお芝居で織りなす
山の音楽舎の おもしろ切ないうた芝居 です。
〈厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財〉
演出/伊藤多恵
原作/浜田廣介 台本/山の音楽舎 作曲/川中美樹
主な対象/3才〜小学生
上演時間/45分〜60分
出演者/原田正俊 井草加代 栗栖千尋 彦坂仁美/中島亜子/小出恵美子 川中美樹
定員/150名まで
上演実績/保育園、幼稚園、小学校、児童館、おやこ劇場こども劇場
上演に際して/仕込み2.5時間 会場舞台サイズ間口6m奥行き5m 平土間
人と 人とが “出会う” ということ
山の音楽舍の「ないたあかおに」は、
村人とおに、という違う世界に住む人たちが、
出会って、語りあって、歌いあって、踊りあって、
そして だんだん仲良くなっていく・・という
<人と人との出会いのドラマ>です。
本音は言い合わない、人と深く関わらない・・・
そんな関係性の中で育つことが多い 現代の子どもたちに、
人と人とが 心で出会う喜びを伝えたい、
そう思ってこの作品を創りました。
感じる 考える 語り合う
舞台を観ることは 自分ではない誰かの人生を体験すること。
この作品を通して 子供たちは、あかおにやあおおに、
そして 村人たちの人生を体験することになります。
うきうき、ざわざわ、しくしく、ちくん・・・
さまざまな感情を 体験すること、
そして それが何なのかを考え、誰かと語り合う体験を通して、
心のひだが より深く 耕されていくことを願っています。
日本語の “ユーモア ” と “ 美しさ ”
ワークショップからこぼれ出た “生きている言葉” たち。
“生きている言葉” は、いきいきとした
コミュニケーションを生み出します。
“生きている言葉” は、活発な思考を育てます。
“生きている言葉” は、深く、多様に、心を耕します。
私たちは、「言葉」を、記号ではなく、
“生きている言葉”(ニュアンスや心情も伝わる生き生きとした言葉)として伝えたい、と思っています。
子どもたちの日常に、
少しでも “生きている言葉” が増えますように、
日本語の “ユーモア” と “美しさ” を生の音楽と共にお届けします。
子どもたちの心に“感性の泉”を!
過度の競争社会にさらされている現代の子どもたちは、「自分自身の心で感じる」ことよりも、
「正しい」ことや「求められている」ことに応えることが得意になってきているように感じます。
そんな子どもたちの心を溶きほぐし、音楽の流れと一緒に泣いたり笑ったり・・・。
全ての子どもたちが、「自分の心で感じること」の素晴らしさを体感し、
自分自身の “感性の泉” を信じられるようになることを願っています。
ある日の稽古場・・・
何やら「ないたあかおにワークショップ中」と書いてある。
ふーむ、あの “ 悲しい話か… ”
と思いきや、中からは笑いの渦!?
はてさて、何を笑っているのか、ちょっとのぞいてみると…。
思わず一緒に しゃべり出したくなるような <言葉遊び>
思わず一緒に うたい出したくなるような <おもしろうた>
思わず一緒に 踊り出したくなるような リズミカルな<となえうた>
なーるほど
山の音楽舎の「ないたあかおに」はいっぱい笑ってちょっぴりホロリ…。
だから “ おもしろ ”“ せつない ” うた芝居なわけね・・・。
ないたあかおにをみて・・・
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うたやおしばいがおもしろかったです。わらえました。(8才男の子)
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おにはこわいとおもっていたけど、ほんとうはやさしいんだ。(8才女の子)
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あかおにが、ちょっとへんな歌を歌っていて、耳をふさいだから、またちょっとおもしろくなった。山の中からお日さまが出てきたら、しかも、お日さまが二つもあったからびっくり(!?)した。歌であらわしていたからふつうのよりおもしろかった。本当におもしろかった〜〜〜っ!!(7才女の子)
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おもしろい言葉やリズム・心地よい音をいっぱい聴いて、心がほかほかしました。(二児の母)
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4才のむすめには少しむずかしいかな?と思っていたのですが、はじまるとたのしいうた、おどりにゲラゲラ。あっという間の観劇となりました。(一児の母)
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子どもの頃、このお話を聞いて、いつも悲しい気持ちになっていました。今日舞台で観て、その時の気持ちを思い出したと同時に、人を思いやる気持ちには色んな形があるな…と悲しいだけでなく、希望のあるお話だと初めて思いました。(三児の母)
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小学校教員として“テレビ語”で育つ現代の子どもたちと毎日を過ごしています。パンフレットに書いてあった、皆さんの思いの伝わってくる、手作り感いっぱいの舞台に思い切り引き込まれました。小学校の子どもたちにもみせてあげたいなと思いました。息子とこれから<ないたあかおに>について話すのが楽しみです!!(39才男性)
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たった45分の作品だが、たっぷり見応えのある作品だ。日本版オペラ・・・うた芝居。人間の歌声と打楽器が創り出すシンプルな舞台。たった一枚の戸板の装置が回るたびに、室内、室外、村人の家、あかおにの家・・・と変化する。芝居の説明は極力少なめ。しかし、いえ、そのためか子どもたちの集中はすごい。心配?していた小学校高学年の男の子たちに好評だった!!驚き。子どもは侮れない。しかも、家に帰ってから<おにのうた>を歌っているそうだ。芝居の中にたくさんちりばめられた言葉遊び、身体表現。単純な言葉と動きの積み重ねでストーリーが運び、説明の少なさが舞台の役者たちの演技を際だたせ、それが、嬉しい楽しい。ラストがまた良い。書き置き一枚であおおにの状況を知り、ウォ〜と泣き続けるあかおにを観ながら、悲しみや優しさで胸がいっぱいになる。良い芝居と出会った喜びは格別。(おやこ劇場事務局 ちやちゃん)